えどそーぷ

『天才数学者はこう賭ける』を読んだ(´_ゝ`)

たぶん、10年以上前に買った本だと思う。

本を自炊して上澄み部分が少しずつ無くなっていくので、過去に買って積読の下の方の書籍が発掘されてくる。

なので何年も前の本を見つけていきなり読み始めることもよくある。

「数年間読まなかった本は売れ」みたいなのは俺には通じない(´_ゝ`)

書かれたのは2005年くらいなので、サブプライムとかリーマンの問題が起きるより前。
ちなみに本書ではリーマンブラザーズを「レーマン」と書いてるのでちょっともにょもにょする(´_ゝ`)

とはいえ重要な論点は数学的な観点での物語なので、今読んでも十分に楽しめた。

ちょっと驚いたのが、俺が符号理論を実際に学んでいたころ(98年前後)、まだクロード・シャノンが生きていたことだ。
シャノンは2001年に84歳で亡くなっている。

おそらく、たったひとりで学問の分野を創ってしまえるような人は二度と現れないだろうね。
情報量にエントロピーの名称を導入したのがノイマンの提言だというのも興味深い。

ちなみに本書の訳者は『データを正しく見るための数学的思考』と同じ松浦俊輔さんで、この本は内容は好きだけど読みにくかったため「訳のせいか?」と思ってたけど、『天才数学者はこう賭ける』は読みやすかったので、もともとのジョーダン・エレンバーグが文章が下手だったのかもしれない(´_ゝ`)

Amazonのレビューでは翻訳が下手って書かれてるけど。

個人的に、数学とか理系の本は青木薫さんの翻訳が一番好きだ。
サイモン・シンの本とかたくさん担当しているけど、これらはこの人のおかげでめちゃくちゃ読みやすくなってる。