『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を視た(´_ゝ`)
面白かったには面白かったけど、ちょっと煮え切らないかな。
動機が弱いというかなんというか。
「他に方法あったよね?」とか「途中で計画破綻する可能性すげーあるけど大丈夫か?」的なことが気になっちゃう系の作品だった。
映画だからそう思うのかもしれんぬ。
書籍で読めばもっと楽しめた可能性が高い気がする。
心理的な駆け引きとかの部分で。
あと「翻訳家=作家になれなかった人」っていう位置付けは日本人にはない感覚かと。
おそらくヨーロッパの書物を英語圏に(その逆も)翻訳する場合、言語体系が似てるから翻訳作業にも高いスキルが要求されないせいかもしれない。
日本の場合、欧米の書物の翻訳はかなり高いレベルのスキルを持ってないとできないし、訳者として表紙にもクレジットされるのは当然の慣行でもある。
実際、俺は理数系の書物で青木薫先生の翻訳だとすごく読みやすいし、なんなら青木薫先生が訳者であるってだけで買った本もある。
映画の作中でも、日本語への翻訳担当がいなかったのはそのせいかもしれんぬ。
分からんけど。
少なくとも「翻訳家という地位に不満を持つ」という設定は当てはまらないと思う(´_ゝ`)
まあ、この作品はもともと劇場公開時から「レンタルでいいかな」と思ってたので、最初から期待値は高くなかった分は楽しめたって感じかな。