ろーたす

プログラマーのジレンマ』という本を読んだ(´_ゝ`)
邦題のセンスの無さがヤバイ。

これが発行されたのは2007年はじめ。
日本語版は2009年。

書かれていたのは2005年前後なので、もう15年も前のオープンソースプロジェクトについてのことなのだが、今でも事情はあまり変わっていないと思う。

調べてみると、奇しくもこの日本語版が出された2009年で、この本の主題である「チャンドラー」の最新版の開発も止まってる。

一応『1.0』になっているから完成はしたのだろう。
本書では最後まで完成はしなかったから、とりあえず報われた形になってよかった。

まあ現状、使われている形跡はないけど。

天才が集まってもスゴイものが作られるわけじゃないというのが、この本を読むと良く分かる。

ソフトウエア開発は、技術そのものじゃなくてマネジメントが大事なんだなぁと。

たとえばスティーブ・ジョブズは、技術者としては大したことはなかった。
ウォズニアックは天才だったけど、ジョブズは技術面に関しては特記すべきものは持ってない。

でも彼が主導したプロジェクトは素晴らしい製品を生み出し続けた。
Apple、Machintosh、iMaciPodiPhoneiPad
これだけあれば「偶然」じゃない。

チャンドラーのプロジェクトのなかには、アップルやマイクロソフトでの開発経験を持った人も何人もいた。

だから技術者の質そのものじゃない。
技術のレベルは必要条件であって、十分条件ではないのだ。

まあ日本のように、その必要条件すら満たされていないのは話にならんけど。

「技術面も分かるマネージャー」が一番求められているんだろうな。
でも多分、そういう人は日本社会だと出世しにくそうだわ(´_ゝ`)

とりあえず10年以上前の本だったけど、読んでよかった。
タイトルがダサいので損してるけど、面白かった。

あとレイ・カーツワイルの名前が出てたのが驚いた。