おばまぜさん

『ROCKONOMICS 経済はロックに学べ!』を読んだ(´_ゝ`)
めちゃくちゃ面白い。

タイトル通り音楽を通しての経済学的知見をわりと軽めの文体で書かれている。
洋楽好きなら余計に読みやすいと思う。

『50(フィフティ)いまの経済をつくったモノ』でも書かれてたけど、ある分野の産業が生まれてから育っていくと一部のスーパースターに利益が集約されていく。
どちらの本でも、ミュージシャンがその典型例として書かれている。

たぶんこの流れは今後も変わらないと思う。

著者のアラン・B・クルーガーは、残念ながら58歳の若さでこの世を去ってしまった。

ジョン・ベイツ・クラーク賞は受賞していないけど、もし生きていたらデヴィッド・カードらと2021年にノーベル賞を取っていたかもしれない。
ほんとに惜しい人だった。

この本のなかでも、ダンカン・ワッツやダニエル・カーネマンといった、経済学の本ではおなじみの人たちの名前も登場するが、とくにカーネマンとは共同で研究もしていたらしい。

転売について書かれている部分は、いまの転売ヤーの問題を解決する際のヒントになるかもしれない。
というかそういうシステムを実装するのは難しくないと思うんだが。

音楽業界が今後どうなっていこうとも、この本はわりと正しい客観的な視点を持つための指針になるんじゃないかな。
音楽に興味なくても面白いよ(´_ゝ`)