ぐりんすぱんぬ

『世界をダメにした10の経済学』を読んだ(´_ゝ`)

副題に「ケインズからピケティまで」とあるように、ここ100年くらいの経済理論を10のセクションにわけて外観していく。

出版にあたってキリのいい数字である10を採用したのだろうから、いくつかは牽強付会が過ぎるものもあるが、おおむね興味深く読めた。

というか、ケインズ経済学については現代では理論というより宗教だよね(´_ゝ`)

理論として成り立っていないのに信奉者はやたら多いという。
まあ政治的に都合のいい理論でもあるから信じたい人が多いのは仕方ないけど。

著者は本書を通して一貫してケインズ経済学に対して辛辣ではあるけど、最後の最後に、「そもそもケインズが参考にできた現代経済は10年程度だし、その10年分のデータで理論を組み立てろというのは土台無理な話」のような事を言っていて温情を見せている。

一方で、バーナンキをやたらに持ち上げてるのも気にかかった。

本書の日本発行は2019年だけど、コピーライトをみると本国では2015年っぽいので、FRB理事長としての仕事を全面的に肯定していることになる。
のち2022年にノーベル経済学賞を受賞したときには、著者は我が意を得たりと思ったかもしれない。

著者自身のポジショントーク的な部分もあるので全部を受け入れることはできないけど、数多ある経済理論への懐疑的な見方を示す点で非常に面白い一冊だった。

※インフレや金利の話題はやや難しいので、基本的な経済学を知っていることは前提。イールドカーブとかの用語がわからない人は先に簡単な経済の本を読んでおくことをオススメする。