れぶちん

『創始者たち』を読んだ(´_ゝ`)
これはペイパルの創業にまつわるドキュメンタリー。

非常に詳細に書かれてるので、これ1冊で初期ペイパルについての物語のかなりの部分を知ることができる。

まあ650ページあるけど(´_ゝ`)

とはいえ文字も大きいし読みやすいので、ラノベを読んでるような感じで一気に進めることができる。

そのまま映画化できそうなくらい、場面場面の絵が浮かぶ。

最後にペイパルとは無関係だが、ペイパル物語に影響を受けた2人の受刑者について書かれているが、若い時期に本書と出会っていたら自分も大きな影響を受けたかもしれん。

実際、2000年代前後はIT革命の大きな波があったし、プログラミングをやるやつは多かれ少なかれゲイツやジョブズのような「何かを成し遂げる」ことを頭の隅に置いていた。

なかにはそれを実現させた連中もいた。

でもって当時の「成功」は華々しかったし簡単に成し遂げたものだと思い込んでいた。

まさかペイパルの物語がこれほど苦難に満ちたものだったとはなぁ。

あとマスクへの印象もだいぶ変わった。
ペイパルを追放されたときの彼の寛大な態度は、サム・アルトマンがOpenAIを追放されたときに取った態度と通じるものがある。

こういった時ほど人間性が出るよね。

まあ、「うまいことやりやがって」とかいう言葉を吐いたことでX.comとコンフィニティ(ペイパル)の合併を危うくさせたりもしていたけど。

このシーンは『The Power Law』かなんかの他の本にも書かれていたから、実際にあったことなんだろうね(´_ゝ`)

それにしてもこういう創業の話を読んだり聞いたりすると、技術や才能やずば抜けた知性と努力があっても、運やタイミング次第であっさり失敗することもあるんだなぁとしみじみ思う。

本書の最後の方で、ペイパル出身者の多くが成功の要因が「幸運だったこと」を挙げている。
もちろん運を味方にするだけの最低限のものは必要だろうけどね。

あまり需要はないかもしれないけど、失敗側の物語も読んでみたい。
チャンドラープロジェクトの失敗を描いた『プログラマーのジレンマ』みたいな。