さろとさる

『消えた画 クメール・ルージュの真実』を視た(´_ゝ`)

タイトル通り、カンボジアポル・ポト時代を回想したドキュメンタリー。

人はほとんど出ず、土人形と古い映像に淡々としたナレーションを重ねて回想が進められていく。

一応軽くでもカンボジアの当時の歴史を知っておかないと分かりにくいかもしれない。

『キリング・フィールド』とはまた違った静かな迫力がある。

1970年代のことは若い世代には「歴史」になっちゃってるけど、中年以上の世代にとっては近い「過去」なのよね(´_ゝ`)

なぜなら80年代になるまでカンボジアの虐殺についてはあまり公になってなくて、90年代になるまでほとんどの人は知らなかったから。

一番の理由は、アメリカさんがポル・ポトを支援していたため、クメール・ルージュの虐殺について言及を避けたどころか、ポル・ポトの裁判自体も97年まで許さなかったという事情がある。

ルワンダの虐殺をスルーしたクリントン政権と同じやね(´_ゝ`)

政治的な思惑が絡む「事件」はなかなか表に出ないからなぁ。
その意味で、『キリング・フィールド』の公開が1984年なのは凄い事だと思う。

商業的なうまみはないけど、こういうドキュメンタリーはもっとたくさん作られるべきだよね。