ぺくよんそぶ

『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』を視た(´_ゝ`)

ソン・ガンホの演技が光るね。
友人からも勧められていたが、名作と言っていい作品。

昨日、ブログで『大日本・満州帝国の遺産』を読んだことを書いたけど、そのため個人的にタイムリーでもあった。

朴正煕暗殺後の、軍事独裁への抵抗運動である光州事件がまさに舞台だったので、金泳三とか全斗煥とか金鍾泌とかの名前が出てくる時代背景を理解しながら視れたのは大きい。

まあこの人たちのことをまったく知らずに視ても面白かったと思うけど。

ただ、上記の本とかこの映画を視て思うが、いまの韓国は紙一重北朝鮮と大差ない国になっていた可能性があるという点はほんと恐ろしい。
実際、本に書いてあったことだけど、かつては北朝鮮の方がGDPは上だったみたいだし。

ダロン・アセモグルの『国家はなぜ衰退するのか』でも書かれてたちょっとした「偶然」によって、政治体制がまったく違うものになっていたら、まったく違う国家形態へと進んでいくわけで。

韓国の民主化が成功していなかったら今の日本もまた別の形になってたかもしれん(´_ゝ`)

それにしてもおんぼろのタクシーと軍用車両がカーチェイスできるのも、40年以上前だからだよね。
今だったら一般車両が何台集まろうが、軍用車両にあっという間に蹴散らされちゃうだろうなぁ(´_ゝ`)

カーチェイスのシーンはそもそもフィクションだと思うけどね。