きぷちゃく

モンゴル帝国と長いその後』を読んだ(´_ゝ`)

なんつーか、他の講談社学術文庫の中国の歴史シリーズとちょっと違って、少し著者の主観が入り過ぎている気がする。

歴史観というかなんというか。

講談社の現代新書とかならそれでいいと思うんだが、学術文庫の方では事実だけを淡々と述べて欲しいなぁ(´_ゝ`)

それでも、元以外のモンゴル帝国の行く末についてここまで詳述してある本は珍しい。

チンギス・カーンから、フビライ(クビライ)→そのまま元の歴史って感じの流れが一般で、それ以外のジョチ、チャガタイ、フレグの各ウルスについては無視されるのがほとんどだしね(´_ゝ`)

モンゴルとイスラームの繋がりとかも、単に中国史だけやってると視えてこない。

逆に言うと、アジア史と中東史、ヨーロッパ史を横断的に研究していないと書けないと思うので、なかなかこのテーマで世に出てくるものは少ないのだろう。

ちょっと学術的にはどうかなという部分はあるけど、これも逆に言えば読みやすいともいえる。

世界史をまったくやってこなかった俺にとっては、視野を広げるのに十分に役立った一冊(´_ゝ`)