なまじゅるちん

内藤湖南(内藤虎次郎)先生の著作が青空文庫で無料で読めるのでkindleで読もうとかなんとかずっと前にブログで書いた気がする(´_ゝ`)

そしてやっと1冊読み終わった。
支那に於ける史の起源』という書。

ページ数は少ないものの、文体が古いので慣れるのに時間がかかった。

多少なりとも古代中国史の知識がないと、初見で読むのは難しいと思う。

そもそも『史』というのが、歴史の史ではなくて、史官のことであるという知識がないと最初から認識を誤る。

司馬遷の『史記』も、「歴史を記す」書ではなくて、彼と父の司馬談の官職である史官からきている。
つまり「大史公が記した書」という意味だ。

この点を踏まえていても、現代文に慣れてしまった我々には難しい(´_ゝ`)

たとえば「數をかぞへる」という文の「數」を「数」のことだという知識がないと、何を数えているのかさっぱり分からん。

宮崎市定先生の本も難しい感じや言い回しがあって読むのに苦労したけど、さらに古い内藤先生のはそれ以上だね。

まあ趣味で読むので完全に理解する必要もないし、無料なのでゆっくり読んでいこうと思う。
あと桑原隲蔵先生のも。