まらび

『The Power Low ザ・パワー・ロー ベンチャーキャピタルが変える世界』を読んだ(´_ゝ`)

めちゃくちゃ面白い!
上下巻なのでそこそこの文量にはなるが、スラスラ読める。

ベンチャーキャピタル全史 』を読んだからか、余計に楽しめた。

単純に新興の企業にお金を投じるだけじゃないんだなぁ、ということがよく分かる。
運というのも成功のためには不可欠な要素ではあるけど、その運を引き寄せる絶対条件として、ある程度の才覚は必要だということも。

ベン・ホロウィッツの『HARD THINGS』も読んでいたので、アンドリーセン&ホロウィッツ(a16z)について触れられたのも嬉しい。

それに今をときめくサム・アルトマンも、ポール・グレアムのYコンビネータのところで出てきたのは嬉しい。
まあ扱いは小さかったけど。

ベンチャーキャピタルシリコンバレー中心なので、技術者寄りな俺としては電子立国のビジネス側面を見ているようで面白かった。

ただ、最後の方に付けたしのように書かれてたベンチャーキャピタルへの批判については要らなかったかな。
とくにVC界隈は女性が少ないってやつ。

ポリコレのために無理やり挿入された感があって不快だった。

投資家に女性が少ないのも、起業家に女性が少ないのも、女性差別じゃなくて単に女性がそうしたリスクの高い物事を好まないってだけなわけで。
差別はアカンけど、投資や起業することに性別や年齢、人種の障害があるわけではない。

個別のVC内でのセクハラやパワハラは、それぞれの個々の問題で解決すべきだけど、それを全体に拡張してポリコレ持ち込むのは違う気がする。

この辺は他の部分と違って筆に勢いがないから、著者としても無理やり入れたんだろうなとは思う。

行き過ぎたポリコレは余計に反感を買うような気がするんだがなぁ(´_ゝ`)

それ以外の部分では満点。
とにかく面白かった。