ぐれーとちゃいな

YouTubeで、中国の英語教育の動画を視たのだが、むかーし読んだ科挙の本(たぶん宮崎市定先生の)に書かれてた教育方法と同じで面白かった(´_ゝ`)

うろ覚えだけど、科挙を受ける子供たちへの四書五経の叩き込み方は以下みたいな感じ。

教師が例文を言って、生徒が続いて詠唱。
たとえば
教師:「巧言令色鮮し仁」
生徒たち:「こーげんれいしょくすくなしじん」
というのを50回繰り返して、次に生徒は教師なしで50回詠唱する。

こうやって5歳くらいから始めて8歳くらいまでに40万字ほどを覚えきるのが将来科挙を受ける子どもたちへの教育方法。

英語教育も似た感じでやってた。

んでとくに印象的だったのが、英語の授業で小学校低学年くらいの子たちへの単語の教え方。

絵にそれぞれの単語が書かれてるのを教師が発音して生徒がそれに続くのは同じなんだけど、全部に冠詞がついてる。

「A dress」「A dress」みたいに。
これ、めっちゃ重要だと思った。

中学生のときに、朝礼で「三単現のSが分かれば、英語のテストは90点くらい取れる」と校長先生が発言したとき、我々生徒は全員がざわつきながら「んなわけねーじゃん」と思った。
実際声に出してる連中もいた。

でも今考えると、冠詞とかsをつけるとか、そういう部分がちゃんと出来てる人ってめちゃくちゃ少ないよね。

校長は、たぶん日本語と英語の違いを構造的に理解することって意味で三単現のsを例に出したんだと思う。

最近、英語学習系の動画とかもちょくちょく視てるけど、単語の覚え方そのものから間違ってたんだなあと思い知らされてる。

昔のままの英語教育続けてる限り、日本人はずっと英語苦手なままだよね。
小学校から教えてもそれは変わらん。

完璧な英語を使えるようになる必要はないけど、言葉として通じるものを身に付けないと意味ないからねぇ(´_ゝ`)