いりやれぴん

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』を視た(´_ゝ`)

フィンランドの映画。

予想してたのと違ったストーリーだった。
なんの事前情報もなく、Amazonプライムの見放題終了で上がってきて、めっさ高評価だったので視ただけなので。

正直、クライムサスペンスだとばかり思ってた(´_ゝ`)

悪役はいるけどヒーローはいない、まさに「人生ってそんなもんだよね」映画。

これは北欧だからこそ名作になった映画だと思う。

ハリウッドとか日本映画でこれ系のストーリーやっちゃうと、「で?何が言いたいん??」になっちゃう可能性高いし。

情緒って部分で、やっぱりヨーロッパにしかない人生の悲哀みたいなものがあるのかなと。

勝手ながら、冒頭のイヤな感じの客(絵を落札価格で買おうとする奴。落札価格で買われたら手数料とか諸々赤字やん)は、製作者側の猛烈な皮肉に感じた。

「じいちゃんかわいそう」って思ってるお前らも、この客と同じやで?っていうメッセージというか。

芸術に対しての無理解とか、商品をあくまで消費材としかとらえない多くの人たちを冒頭の客に投影してるのかなぁと。

文化的なものを撤去したり廃止したりするときにギャーギャー言う人たち、じゃあお前ら保存にお金出せるん?みたいな(´_ゝ`)

全然そんな意図ないかもしれんけど。

いろいろ考えさせられる映画だった。