『全員“カモ”: 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法』を読んだ(´_ゝ`)
タイトルも表紙もなんか安っぽいビジネス書みたい。
「橘玲解説」の文字が目に入らなかったら読まなかったと思う。
橘先生が関わってるなら俺好みの本の可能性は高い。
んで実際面白かった。
というか、著者2人は『錯覚の科学』で有名なクリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズだった。
それはちゃんと書いておかないと。
『錯覚の科学』は読んでるけどこっちは知らないって人多いんじゃないかな(´_ゝ`)
書かれてる内容はわりと人口に膾炙しているものが多く、クリシェといえばクリシェなんだけど、それでも得るものは多かった。
なかでも有名な論文の社会実験のうち、少なくない数がでっち上げであることが書かれてて衝撃を受けた。
ダン・アリエリーやダニエル・カーネマンの論文に書かれているものや引用されているものも含まれてる。
驚きだわ。
プライミングとかアンカリングみたいな心理作用が根拠のないものだったとは。
マシュマロ実験も追試したら子供の自立心とまったく関係なかったしね。
なんつーか、いずれ第2のソーカル事件のようなことが起きそう(´_ゝ`)
あと「認識推論が弱いと、詐欺に引っかかりやすくなる可能性が高い」と書かれてたけど、ストレートに言い換えると「バカは詐欺師に騙されやすい」ってことだよね。
去年あたりからフェイク動画とかを使った投資詐欺に騙されている人が急増してるけど、バカであることは損だってことを学生にちゃんと教えないと。
今の世の中、勉強がなんの役に立つかは分からんが、騙されないための知識武装は自分を守ってくれるよ(´_ゝ`)