えどそぷ

『競争優位で勝つ統計学』という本を読んだ(´_ゝ`)

著者は映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の主人公のモデルになった人なのだが、これを読んで映画を観てて思ったモヤモヤとか違和感がスッキリした。

まあ、内容的には全部知っていることばっかりだったんだけど、「おお、なるほど」と思える部分もすごく多くて面白かった。

知ってることばっかだった理由は、映画でストーリーを知っていたからとかじゃなくて、著者が一貫して『天才数学者はこう賭ける』で書かれているケリーやシャノン、ソープの考え方に沿って行動しているからだ。

実際、エピローグで『天才数学者はこう賭ける』に多大な影響を受けていること、さらにはソープと電話で話したことも書いてあった。

あと、個人的には俺が読んで気に入ってる本の著者の名前がずらずら出てきて嬉しかった。
なので知ってる事ばかりだったけど、実は本書が書かれた時の方が、それらの著作物の出版よりも前なんだよね(´_ゝ`)

本書の出版は2011年。

ネイト・シルヴァーの『シグナル&ノイズ』
マイケル・モーブッシンの『偶然と必然の方程式』
フリーク・ヴァーミューレンの『ヤバい経営学』の3つは2013年。

本書では「モーブッサン」表記だったのであとから気づいた(´_ゝ`)

あとフィリップ・テトロックとかLTCMについてとか、エイモス・トヴェルスキー(なぜか彼が挙がってるのにダニエル・カーネマンの名前は出てこなかった)とか、もちろんマイケル・ルイスとか色々。

これらを読んでる場合には新たな知見はほぼ得られないけど、単純に読み物としてだけでもかなり面白い。

少なくとも、映画であった「頭のいい奴がこういう判断するかなぁ?」という違和感は確実に解消する。

まあ、映画はストーリー性を持たせないといけないからある程度仕方ないのは分かるけどね(´_ゝ`)