あむだーる

とある本を流し読みしてたら、とある製品を絶賛してた。
「ユーザー体験をパーフェクトに叶えるこの製品が、本書で推奨する手法を体現している」くらいの絶賛ぷり。

しかしその製品は既に消え去っている上に、会社自体、他の会社に買われている(´_ゝ`)

2014年発行の本だが、たった7年でユーザーエクスペリエンスは変わってしまったらしいね。

というか、そもそも企業や製品を絶賛する系のことは、雑誌とか期間限定で情報が流れていくものだけにしておいた方がいい気がする。

たいていはトム・ピーターズの『エクセレント・カンパニー』と同じ運命を辿るだろうし。

あとビジネス系の番組や雑誌で特集を組まれると、その企業はすぐに落ち目になるってジンクスもあるよね。

これはダニエル・カーネマンらによると、スポーツ業界における「新人王のジンクス」と同じらしい。

1年目に活躍して新人王を取った選手は、翌年たいてい成績がふるわない。

これは単純に「平均への回帰」が働くためで、運が良かった1年目の翌年は、運の力が働かなくなるため、その人自身の実力へと落ち着くからだとか。

運よく業績が上がった企業が、その躍進のために特集を組まれたりするものの、その後運の力が働かなくなった結果、業績は「その企業の実力に見合った」ところへと下がっていくだけの話らしい。

運の良さだけじゃないところも多いけど、栄枯盛衰はほんと簡単に読めないよなぁ。

読めたら株で大儲けできるけど(´_ゝ`)