雍正帝もそうだけど、個別の人物にのみフォーカスしてるのって珍しいよね。
とはいえ南北朝から唐の成立くらいまで、ちょっと長めに述べてはいる。
隋の成立にとって、北朝の武川鎮軍閥は避けては通れない話題だし、それを語るとなると南北朝の解説も必然的なるからね(´_ゝ`)
宮崎先生のこの著書では、従来と違って隋の煬帝が隋滅亡のすべての責を負ってはいない。
もちろんダメっぷりはしっかりと書かれているけど、たとえば父殺しについては豊富な資料をもとに疑問を呈している。
俺も煬帝の父殺しはなかったんじゃないかと思う派。
たぶん、唐太祖李世民が兄弟殺しをしてるから、その行為を薄めるために父殺しの汚名を被せたんじゃないかと。
隋は二代で滅亡したが、煬帝だけじゃなく、文帝もまたダメダメだったんじゃないかという宮崎先生の主張は面白い。
次は何を読もうかな(´_ゝ`)