『「心理テスト」はウソでした。』という本を読んだ(´_ゝ`)
2005年発行なのでちょっと古い本だけど、面白かった。
当然ながら、血液型性格診断とか、そういった「今では誰もがウソだと分かっている」ものを根拠を示しながらズバズバと切って捨てていく痛快さがある。
一方で、心理学とか精神医学の分野は「大丈夫なん?」と不安になる。
とくに日本では、心理学って文系に大別されちゃうけど、そうなるとまともな統計学を履修できているのか疑問に思う。
基本的な統計学でも、たとえば連続型の2変数確率分布の計算をするには数III・Cの知識がある程度必要になる。
難しいものではないけど、数III・Cをやってきてない人には取っつきにくい気はする。
数III・Cをやらずに進学した学生が、大学に入ってから統計学のためにこうした数学を学び直すとは思えない。
いたとしても少数派だと思う。
なので結果として、基本的な統計学を無視した胡散臭い心理学が横行することになってしまっているんだろう。
本来であれば、文系理系問わず、大学へ進学するためには最低限の数学知識は必要で、数学できない人は大学行くべきではないと思うんだけどね。
大学はバカが行くところじゃないよ(´_ゝ`)
あと、エピローグでSPI検査みたいなことを就職試験でやらされるのは、人事部がバカだからだと言ってたのもなるほどと思った。
以前、堀江貴文さんが「企業の人材不足は、人事部が仕事してないから」みたいな事言ってたけど、それに通じるものがあるね。
実際、リクルートみたいな企業が増えてきた結果、人事部は「能力のある人」ではなく「無難な人」を選ぶだけの機関になっちゃってるし。
それこそ、AIで代替できる仕事だよね。
この本が発行された2005年から、だいぶ変わってきてるから、今後もどんどん変わっていくだろうね。
この頃は血液型によって性格傾向があるという話を否定する方が白い目で見られていたからなぁ。
今や完全逆転。
「血液型性格診断信じる人=バカ」という図式は一層常識的なものになっていくと思う。