我がドイツの科学力は世界一ふりかけ

前蹴りで思い出したんだけど、僕の友達のジークンドーの師父であるダン・イノサントの家で高校時代に見た番組の話。ジークンドーの師父って所は嘘。ケーブルテレビだった彼の家で見た僕の脳髄に直撃した番組の名は「華麗なるテコンドー」。別に何が凄いってワケでもなかったんですが、なんていうか…全員足が頭の上を越すことが前提で話が進んでくの。「パン・デ・トルリョチャギはこう」とか「これがヨッチャ・チルギ」とか、説明しながら先生が足をぶんぶん回す。で、テレビにくる質問のハガキが「前蹴りがうまくできません」とかなの。その質問に対する答が「構えて軸足を一緒に回転させながら蹴り上げるんです、このように」って感じでさっきの先生が実演するんだけど、その前蹴りもとんでもない高さに上がってるのよ。たぶんね、そのハガキの質問の答えにはなってないと思うんです。でも、「○○市の○○君、うまくできましたか?」なんて感じで司会の人がにこやかに話を進めていくわけですよ。なんていうか、大爆笑。俺ひとり。その場にいた友人は何人かいたけど、カレテコ(華麗なるテコンドーの略)を面白がってたのは僕とO君だけでした。他の連中はプリズナーナンバー6なんてものに夢中でそっちの方が面白いなんて言いやがる。いや、面白かったけど。でもカレテコの方が…なんていうか…スペクタルだったよ。俺にとっては。