『コンテナ物語』を読んだ(´_ゝ`)
増補改訂版のやつね。
これはマジで面白い。
単純にいかにグローバル経済というものが成り立ってきたかという歴史的な側面もあるが、イノベーションの際に起きる様々な周辺の物事が具体的に知れていい。
とくに面白く感じた部分は以下の箇所(マルコム・マクリーンの来歴とか本筋以外の部分ね)。
・コンテナ化によって機械化・近代化し、荷役としての沖仲仕の数は確かに減ったが、労働生産性の上昇とともにかえって人手不足になったこと
・上記のように、渦中にある人たちや専門家、学者であっても新しい状況になると誰一人未来を正しく予測できないこと
・規格は実用面よりも政治的側面がかなり強いこと
・ドバイが産油国のなかでも図抜けて経済発展をしたのは、ジェベル・アリにコンテナ港を建設したことが大いに与っていること
・コントロールルームでクレーンを操作する際、最初はうまくいかなかったが、収音マイクをクレーンに取り付けて「音」でも判断できるようになったらスムーズに操作できるようになったこと
などなど。
細かい部分ではいくらでも面白いことはあるが、全部挙げてくとそのままこの本を一冊まるまる書くことになってしまう(´_ゝ`)
とにかくグローバル経済を学ぶ人にとっては教科書的な1冊となるのではなかろうか。
あと原タイトルの『THE BOX』っていうのがシンプルでカッコいい。
『THE CONTAINER』にしなかったことにめちゃくちゃセンスを感じる。
それと翻訳がめっちゃ読みやすいので、その点でもオススメ(´_ゝ`)