ふぁますてぃかる

『新薬誕生』という本を読んだ(´_ゝ`)
時世的にタイムリーというか。

めっさおもしれー。
内容的には「読むプロジェクトX」って感じ。
そう思いながら読んでたら、あとがきで翻訳者の人もそういってた(´_ゝ`)

今や知らぬ人はいない、ファイザーアストラゼネカの歴史とかも知れて素晴らしい一冊。

とはいえ、これは2008年の発行で、訳者の人がいうには2006年までの事象が書かれている上にその時点ですでに業界はかなり変遷していたようで、今はさらに事情が異なっていることだろう。

10年以上前の段階でも新薬を作ることの厳しさがうかがえるが、マジで運と努力の物語なんだなぁと思う。

そりゃ製薬会社もどんどんメガファーム化するし、技術か財政のどちらかが弱いところはサプリメントとかの利益率高い方へ流れていくわな(´_ゝ`)

とかく大企業は叩かれがちだけど、それまでの軌跡に於いての功績は十分に評価されるべきだろう。
まあ薬害とか確かに叩かれてしかるべきこともあるけど。

本筋と関係ないけど、読んでてちょっと驚いたのがジェロラモ・カルダノの名前が出てきたこと。

ただし数学者としてではなく医者としてただけど。
こういうところで知ってる名前が出てくると嬉しいね。

あと翻訳が素晴らしくてとても読みやすかった(´_ゝ`)
化学系の名称は馴染みがないけどスラスラ読めた。
名著。