『ソフトウェアエンジニアリング論文集80’s: デマルコ・セレクション』を読んだ(´_ゝ`)
タイトル通り、1980年代の有名な論文集。
『ピープルウェア』で有名なトム・デマルコとティモシー・リスターがピックアップした論文が収められてる。
ピックアップしたものとあって、有名人がずらり。
『人月の神話』のフレデリック・ブルックス・ジュニア
C言語開発者のカーニハン
そしてドナルド・クヌース
とくにクヌースに関しては付録も合わせると140ページほどが割かれており、デマルコはこれを伝えたかったのかなと思った。
TeXの開発記録なのだが、天才クヌースであってもこれだけのエラーログと戦ってきたのかと思うと勇気が出るね(´_ゝ`)
ちなみにさすがに付録のエラーログには目を通してないけど。
バグやエラーは減らないだろうという予言めいたものが書かれていて、近年までその通りだったけど、ChatGPTの出現で大きく変わった。
いまはエラーログが出たコードをそのままAIに丸投げして「どこがおかしいか教えて」とか「直して」で済んじゃうからね。
80年代のソフトウェア開発についての論文がどれくらい役に立つかは、その人が携わっている業界や分野に拠るだろうけど、それでも名著を知っておくことに損はない。
本質的なところはあまり変わってないからだ。
とはいえこれは勧めないかな。
古典的名著を読むなら、やっぱり『人月の神話』や『リーダブルコード』とか定番のものを読んだ方がいいと思う(´_ゝ`)