あひす

『戦略の世界史』を読んだ(´_ゝ`)
上下合わせると1000ページくらいになる大著だが、わりと読みやすかったので内容的にはそこまでの重さは感じない。

結論から言えば、網羅的ではあるものの西洋中心に話が進むので物足りない。
申し訳程度に孫子は扱われてはいるけど。

逆に聖書の内容を扱っている章なんかは個人的には完全な蛇足。

社会主義の戦略も要らなかったかな。
社会主義者にそんな高尚なものはないよ(´_ゝ`)

ビジネス面では、一通り定説となっているようなものが書かれているだけなので、この点もすでに知っている人にとって新しい発見はない。
『経営戦略全史』とかを読んでるなら読む価値はないかな。

ただ、アル・ライズ(本当はライズじゃなくてリースと発音するのが正しい)などのマーケティング戦略家を取り上げていたりすのは珍しいかも。
まあ、彼の『フォーカス!』などの著作を読んでる身としては、やはり新しい知見はないわけだけど(´_ゝ`)

そのほか、カーネマンやテトロックなども含めて、お馴染みの面々が紹介されていく。

本の印象としては硬派な感じだけど、内容としてはラノベ的な軽さだったなぁ。
戦略の歴史を大まかに概観したい人は、気軽にすらすら読めるのでオススメかも。

がっちり学びたい人は、やっぱりそれぞれのテーマが個別に書かれた本もしくは原著に当たるべき。

買う前に目次を確認しておこう(´_ゝ`)